story
中学を卒業してすぐに地元滋賀を離れ、ずっと東京に住むエイミ(鳴海唯)は、母親が亡くなった後も一人で滋賀の田舎で暮らしている妹・ユウ(河合優実)に、「東京で新しい人生を始めない?」と誘う。はじめは拒んでいたユウだがなぜか急に東京に来ることを受け入れ、一緒に暮らし始めるが、引っ越してきて早々、ユウは行方不明に… そんな折、エイミは同じく妹が行方不明になっているヒヨリ(仲万美)と出会う。エイミに、地元の琵琶湖で若い女性の遺体が見つかったと警察から連絡がくるが、見つかった遺体はユウではなく、なぜかヒヨリの妹だった。再び巡り合ったエイミとヒヨリは、共に犯人を捜すことになるが思わぬ方向へ…
comments
執念で作りあげたデビュー作。よくやった!松尾君。女の子たちの傷つきやすいガラスの心をよくぞ描き切った。まるで女子が作った映画かと思うほどに、傷ついた女の子のガラスの心を描いた。まさにデビュー作らしいデビュー作だ。ガラス細工の少女たちがガラスの世界を壊しながら突き進む。何て悲しくて、そして何て切ないハッピーエンドなんだ。
園子温(映画監督)
残酷なんだけど人の優しさを感じた。凄く寂しくて、とても温かい。なぜならそれらは表裏一体で、愛情は裏切りを伴う。自分の気持ちが変化するたび見たいと思える作品です。
山田孝之(俳優)
人が人であるために、どう生きればいいのか、
人生の課題をもらったようでした。
ユウとお姉ちゃんが笑い合い、
幸せな時間を過ごした時間を想像して、其々の幸せを祈ります。
長澤まさみ(俳優)
自分が最大限理解していると思ってる人間でも、知らない側面、知らない人生、知らない闇がある。
それがたとえ家族でも。この作品を通してもう一度大切な人との関係を考えなおそう。
そういう気付きを与えてくれる作品でした。
普通に暮らしていたら見落としがち… この作品に出会えてよかった!
諸星翔希(7ORDER)
引き裂かれそうな残酷さに危うさ、信じがたい現実に冷たさを感じた。
シーンの移り変わりの流れゆく景色に登場人物の心の機微も重なってこの作品の持つ深い温もりを感じた。
戸塚純貴(俳優)
彼女たちはまるで、消えたかった時間も消したい時間も何処にやってしまったのか自分でさえ分からず、いつの間にか岸に打ち上げられた波の一部のようでした。ふとした時に、この不安定で深い波を私も思い出して、愛おしくなるのだと思います。
駒井蓮(俳優)
点と点で存在していた6人の女性たちの物語が明かされる程、複雑に絡まる解けない糸のように、それぞれの傷ついた想いが深く交錯する。
よく知っているようで実は何も知らない身近な存在のあの子の顔が浮かび、まるで深い湖の底へと沈んでいくように息が詰まる。
人間の脆さと儚さを知る物語。
テラシマユウカ(GO TO THE BEDS)
映画の中の時間の流れ方が僕たちが今生きているものとはちがったものに思えました。
もっと心の深いところでの交流が行われてるようなそんな感覚の映画でした。携帯電話をあまり使わないことで現実との向き合い方が違う気がします。
坂部三樹郎(ファッションデザイナー)